home > Dr美穂の一言コラム No2.最近のインプラント事情
このコーナーでは皆様からよくある質問や、今注目されている治療法などの紹介を行っていきます。
近年、インプラント治療は一般の方々に広く知られるようになってきました。 しかし、トラブルも多く発生しているのも現状です。治療を受ける際には、自分の口腔内の状態についての説明を受け、メリット、デメリットをしっかりと理解した上で、治療に望まなければなりません。これをインフォームド・コンセントといいます。インプラント治療においても、一般治療においても先生との信頼関係が成り立った上で治療を受けることが重要です。
最近のインプラント治療は、以前のように、噛めることを優先とした治療だけでなく、見た目(審美性)まで考慮した治療へと移行してきています。また、以前までは、骨がない部分にはインプラント治療はあきらめざるを得なかったところに、骨を再生させ、骨量を増大させることによりインプラントを植立することが可能になってきています。しかし、このような治療には術者の高度な技術が要求されるのも確かです。
また、インプラント治療を受けられる患者さんでは、その他の歯牙や歯周組織においても問題を抱えている場合が多く、一口腔単位での治療が必要になる場合がほとんどであるといえます。噛み合わせや歯の根っこの治療(根間治療)、歯周治療、虫歯の治療をおろそかにしてインプラント治療の成功は望めないといっても過言ではないでしょう。
※画像はクリックすると拡大します。
【インプラント術前】 | 【インプラント術後】 | ||||
---|---|---|---|---|---|
【インプラント術前の口元】 | 【インプラント術後の口元】 |
---|---|
【インプラント術前の口元】 | 【インプラント術後の口元】 |
---|---|
この症例は骨を再生させ、合計11本のインプラントを植立し、咬合の安定、審美性の改善を図ることができた症例です。このように、インプラント治療により、取り外しの義歯から解放され、機能、審美性においても満足のいく状態に回復することができます。しかし、患者さんの協力なくしては治療の成功が望めないのも確かであり、術者の技術だけではなく、様々な条件を考えた上で治療を受けられることをお勧め致します。